EcoChange for ZEDIとは

ZEDIとは、日本国内の企業間決済における総合振込及び、それに係る振込通知、入出金取引明細通知などの情報を拡張性に優れたXML形式の電文で送信できるようにするためのプラットフォームが金融EDIシステム(愛称:ZEDI)です。
EcoChange for ZEDIはZEDIと連携し、経理の業務効率化を図るためのEcoChangeのオプション機能です。EcoChange for ZEDIを利用することにより、振込、入金照会、消込などの経理業務にEcoChangeでやりとりしたEDI情報をそのまま活用することができ、請求書作成・発行、入金確認、問合せ対応、売掛金消込などの業務負荷が軽減します。


EcoChange for ZEDIの特徴

  • 振込データが楽々作成。
  • 広く使われている金融EDIフォーマットに対応
  • ワンクリックで請求書の消込を実現
    ※請求書消込業務を行う場合、データ上にて法人番号が一致すること、請求番号(明細番号)が一致することなど条件が必要になります。
  • ワンクリックで銀行振込や入金照会が可能
  • ※お客様とお取引金融機関との間でFB契約締結の上、別途ZEDI利用オプションサービスのお申込みが必要となる場合があります
  • EcoChange for ZEDIと接続実績のない金融機関と接続を行う場合、弊社とお取引金融機関との間で契約等の準備を要する為お時間を頂く場合があります。
  • インターネットバンキング(IB)に対応
    ※今後、銀行のオープンAPIに順次対応予定です。銀行のオープンAPIに対応することで、FBチャネル接続と同等の利便性をご提供できます。


従来の企業間決済

日本の企業間決済には銀行振込が幅広く利用されています。この企業間決済は一般的に月次処理で行われます。
支払企業は1ヶ月分の注文金額を蓄積し、締日にそれらを合計して仕向銀行へは総合振込の依頼を実施。
受取企業は振込通知書が届くとその内容を確認。振込通知書には「いつ」「どこの企業が」「いくら」しか記載されていないので、入金額にどの注文が含まれているか確認する消込業務を行う必要があります。この消込業務が多くの手間とコストがかかっています。


これまでの対応

金融業界では、非効率な企業間決済の問題を解決すべく、これまで全くの別物として扱われてきた商流(商品の動き)と金流(お金の動き)を一体化しようという取り組みが進められてきました。その成果として1996年に、企業間取引に利用されていた全銀システム上で、振込情報に20桁・固定長の取引に関する情報(EDI情報)が付加できるようになりました。
しかし、実際のEDI情報は想定以上に複雑かつ多様で、20桁では必要な情報を盛り込むことができず、実際には機能せず、手間やコストは軽減されないまま、今日に至ります。


ZEDIの背景

これまでの状況を踏まえ、課題を解決すべく、ZEDIは開発されました。ZEDIは日本企業の企業間決済における総合振込などの電文をXML電文で送信できるようにするプラットフォームです。支払企業が総合振込情報にXML電文で送信されたEDI情報を付記し、ZEDIに送信するとZEDIが受信データからEDI情報を格納し、格納したEDI情報と振込情報を紐づけるキー情報を作成します。振込情報を固定長電文に変換後、キー情報を付加し、仕向銀行に送信します。仕向銀行から被仕向銀行まで、全銀システムを通します。
被仕向銀行から受取企業へは、ZEDIを経由し、格納していたEDI情報をキー情報に基づき振込情報にセットします。固定長電文からXML形式に変換し受取企業に送信します。