EDIとは

EDIとは、Electronic Data Interchangeの略です。
「電子データ交換」のことで、異なる企業間でやり取りされる注文書や請求書などの伝票類をインターネットを使用して、データにより送受信することを言います。

現在、多くの企業が取引において、契約書や発注書・受注書・納品書・請求書などさまざま帳票を主にメール・FAX・郵送でやり取りを行っています。
しかし、各企業で帳票の項目名が異なっていたり、取引の方法がバラバラだと業務の負担は増える一方で、取引情報の管理が難しくなります。

EDIを活用することで、企業間の取引情報を専用回線やインターネットを介したデータのやり取りが行えます。
取引情報はデジタルデータで管理が出来るので業務効率化に繋がり、人件費・物品費などのコスト削減が図れます。


EDI導入のメリット

  • 作業軽減、作業の効率化

    電話、FAX、メール等の人手を介した煩雑な作業がなくなります。作業負担が軽減されて、作業の効率化が図れます。

  • データの信頼性向上

    電話による聞き違い、FAXの読み込み違い、入力ミス、転記ミスが軽減されデータの信頼性が向上します。ミスによる作業の後戻りがなくなるので、労働時間の短縮に繋がります。

  • コスト削減

    EDIを活用することで作業量が減り、インターネット回線で受発注業務が完結するので人件費や電話代・郵送代・用紙代の削減に有効的です。

  • デジタルデータの再利用

    受発注情報が売掛債権・買掛債務に紐づくことで企業活動に必要な情報の見える化を実現します。

  • ビジネスチャンス拡大

    近年、EDIで取引することを新規取引先の前提としている企業が増加している傾向にあります。

  • 在宅ワークでも

    EDIがあればFAX・電話不要で受発注業務が完結するので、会社で仕事をする必要がなくなります。


迫る2024年問題!解決策は?

2024年問題とは、電話局交換機の老朽化により、2024年に全ての電話回線がIP化することで、ISDN等の電話回線を使った従来型のEDIが使えなくなることです。
しかし現在も、多くの企業が従来型のEDIでデータのやり取りを行っています。
この問題を解決するのが、インターネットプロトコルを利用した、いわゆる「インターネットEDI」です。
インターネットEDIである「EcoChange」は2024年問題に直面するレガシー EDIに対処することが出来ます。


中小企業庁お墨付き!EDI導入の効果とは

社会全体として書類の電子化、つまりペーパーレスが叫ばれています。
しかし、中小企業の受発注業務は、いまだにFAX・紙伝票を利用しており、業務のIT化は多画面問題などでハードルが高いという状況です。

このような状況を受けて、中小企業にてEDIをビジネスに活用する基盤を整備することを目的とした実証プロジェクトが行われました。

平成28年度経営力向上・IT基盤整備支援事業(次世代企業間データ連携調査事業)にて、12地域・業界を選定し、国連CEFACTに準拠した共通辞書を用いて、それぞれの業種・地域毎のEDIの仕組み・システムの連携、さらには各グループのEDIを連携できるよう、業種の垣根を越えた企業間ビジネスデータ連携基盤について実証プロジェクトを行いました。

結果として、受発注企業ともに約50%程度の業務時間削減効果が見られることを確認出来ました。